Vol.52|知的財産戦略の総合サポート

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日常業務の中での発明を捉える

 このほかにも日常的に業務を推進していく段階では、様々な課題やそれを解決していることが多くあります。こうした通常業務として何気ない工夫をしていることもありますし、発明をしていることに気づかないケースもあります。

 今までやっていなかったが、新たに取り入れた方法や技術について示しました。

課題の確認、苦労した点の抽出(Ⅰ)

 なぜ今まで使っていなかったのかを意識して、例えば新たな技術や素材が開発されたといった場合には、その技術や素材を取り入れるために、何か工夫や設計を変えたところはないのか、新技術を従来からある技術に適用することで単に組み合わせただけでない新たな効果を得られるようになった点を意識することで、新しい発明が生まれることになることを見出して頂きたいのです。

 また、何かを工夫することで、スピードアップができたなどの場合には、そのために適用したアイデアは発明に繋がります。何れにしても、新しく採用した技術がなぜ今まで適用できなかったかを見極め、そのため何をしたか、何を確認することで実現したのかなどを顕在化することで、発明として捉えることができるかも知れません。

 次には、今まで存在していた方法(技術)を、新たに採用したケースを見ています。

課題の確認、苦労した点の抽出(Ⅱ)

今回、従来からある方法が適用できた理由を確認してみます。技術を適用する環境が変わったなどの場合、何が異なるのか、どこが変わったのかを確認し、そのためにどのような工夫をしたのか、どうしたのかを認識することが求められます。今までは何で適用できなかったのか、なぜかを確認することで、理由なり阻害要因なりが分れば、そのためにどんなアイデアができたのかも意識できます。

また、今後どのような商品なりサービスが予想されるかを見る場合を示しています。

課題の確認、苦労した点の抽出(Ⅲ)

世の中の動きを見ます。競合者は誰か、何をしようとしているか。製品の大きさやマーケットのサイズが違うなど、従来とは技術を提供するフィールドが異なることもあります。今まで想定してなかったような耐久性の要求など限界への挑戦もあるかも知れません。これらの要求のために今後を予測して、一足先の要求に対するアイデアを出すことで、時代を先取りした発明による特許が取得できる可能性が出てきます。

 これまでは、新しい課題や新しい技術への対応を考えてきましたが、今まで使ってきた技術、すでに信頼性を含めて現場での実績のある枯れた技術を新たな商品に適用することも出てきます。こうしたときはまずは発明が存在しないと考えがちです。

枯れた技術がなぜ適用できなかったかを考えます。どんな工夫をして適用したか、どうすれば良いかなどを検討します。最近は枯れた技術を細切れにして、汎用化、部品化してコストダウンや納期の短縮などを図るケースもあります。これらの汎用化や部品化するための工夫や、適用対象ごとに最適の組み合わせを行うなどのアイデアが特許になる可能性もあります。

こうして、様々な開発の形態、技術の適用を考慮して今までになかった条件や課題に対して考えだされたアイデアは、発明として捉えられる可能性があることを念頭に研究開発の成果を漏れ無く把握することを心がけて頂きたいのです。

課題の確認、苦労した点の抽出(Ⅳ)

本内容はJPDSから発行された書籍「企業活動と知的財産~なぜ今、知的財産か~」から一部抜粋して知的財産の基礎的な知識をお伝えしています。



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